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スカトロ天国



 ──ボゴゴゴ・ボゴゴゴ・ボゴゴゴ・・・・・

「うひゃー! スンゲなー!」

「馬鹿! ばかばかー!」

 説明の必要も無いが、ジャグジーでかき混ぜられているバスタブの中は、加奈子の大便に秀雄の小便が加わり、ミックスジュースを作るスカトロジューサーといった案配だ。
(マトモな人は、臭いを想像してはいけません。)

「オイ、くそ噴き女。くせくせえ。わっはっはっは」
 と秀雄が笑う。

「何よー! 馬鹿ばか! 馬鹿ばか! もう嫌ア・・・・アハハ・・アハハハ」
 加奈子だって、思わず笑ってしまった。

 秀雄の射精(小便浣腸)後、加奈子は脱糞と放尿を盛大に繰り広げた。
 こんな種類の「開放感」は、かつて味わった事が無かった。

 ──男に抱かれながら、ウンコもオシッコもしちゃった。わたしって本当に馬鹿。
 ──でも・・・何だか爽快。ストレスがすっ飛ぶって感じ。


 衆議院議員である丸山加奈子のストレスは、相当なものであった。
 かつての時代であったら、主に男性議員が味わってきた種類のストレスである。

 そんな種類のストレスを抱えた、かつての男性議員の先生方は、金力の有る男は銀座などで、並の金力の男は地元のネオン街で発散した。
 そして、富も並も一緒になっては海外視察とか称して、東南アジアへ、はたまた韓国へ行って「妓生キーセンパーティー」を繰り広げたのだ。
 まあ、これこそが、権力を行使する。という行為そのものであった。(昭和50年代は、お盛んでした)

 そして日本に帰って、思わず自慢する。
「よお。凄いよ。キーセンって……恥垢の果てまで、舐めてくれるんだぜ!」

 これを聞いた中小企業の社長さんたちは、
「アソコの毛が薄いってホントか?」
 とばかり、さっそく鼻の下を伸ばして渡韓する。
 そりゃ効く筈である。
 妓生キーセンってのは元々、権力者や金持ちのストレス解消の為に誕生し、発展してきたものなのだから。

 当時、躍進中のかの国は、外貨が欲しかった。
 だから「キーセンパーティー」は密かなブームとなった。



 さて、政治家ほど、「ストレス解消」を求めてやまぬ者は無い。
 そもそも、政治家になる連中とは、ボス猿を目指して日夜、悪戦苦闘しているのだから。
 権力欲の塊だ。
 掌中にしている権力を噛み締める方法とは? 他者の隷属状態を確認するのが一番だ。
 キーセンに奉仕させながら、
「オレサマも偉くなったもんだ!」
 と鼻息荒く実感する。

 だが、「民主主義の先生方とサル山のサルは同じだ!」などと言ってる訳じゃない。
 こうしてストレスを発散した民主主義の先生方は、更なる活力を手に入れて、
「庶民の為に、明日も頑張ろう!」
 と、決意も新たに、仕事に邁進するのだ。(してくれ)

 ところが平成の御世においては、「キーセンパーティー」や「ノーパンしゃぶしゃぶ」といったような、「タワケたストレス解消法」は、なかなか得がたくなっている。
 2004年に韓国の議会は、すべての売春施設を閉鎖し、売春行為を違法とする法改正を行った。
 これによって、妓生キーセンは大韓民国では事実上廃止された。

 今後、日本の権力者達は、何処で「悪遊び」を繰り広げるのだろうか?
 どのようにストレスを解消するのであろうか?

 それとも今後は、女房の尻に敷かれ加減の、品行方正なリクツ屋か、はたまた、超リッチな生い立ち故に、卑しさも下品さも持ち合わしていない本物のボンボンが、国の舵取りを行うって事なのか?
 そうなると、間違いは起きにくいだろうが、こじんまりとした閉塞的な時代が続いて行くって事になる。

 ボス猿の世界(あまりに♂的な)も嫌だが、重箱の隅をつついてあら捜しをする、つまり、いつでも自己批判を強要する、暗い世の中(あまりに♀的な)になったら、もっと嫌だ。

「ちょっと。資源ゴミは、ちゃんと分けてって、言っといた筈よ!」
 と女房が言う。

「あのな、宇宙は、いづれ、ブラックホールに、すべて飲み込まれるんだよ。それに、2012年に人類は滅亡するかもしれん。ゴミの分別に何の意味があるって言うんだ」
 とロッカ。

「あっ、本当に馬鹿! みんな、そーする事に、決まってんのよ! さっさと分けて!」
 と女房。

「・・・ハイ」
 とロッカ。

 このように、・・・・『品行方正な時代』には、恐怖を感じてしまう。
 そーいえば、『品行方正な時代』を目指して、蓮舫れんほう女史。頑張ってますな。

 ロッカはオジサンだから言っちゃうけど、アノヒトはソートーな名器じゃないかな?
 オジサン族は皆そう感じている筈です。

 それほどアリアリと、性的優越性を匂わせている女性なんです。
 普通なら、美貌を武器に大富豪を騙すとか、イケメン狩りにうつつを抜かすとか、加納姉妹みたいに世界のセレブとの交際をひけらかして、虚飾の魅惑に生きるとか。
 蓮舫れんほう先生は、いづれもやってない。

 もっとも不毛な、政治の世界を選んでいる訳ですから、これは大変、立派な事だと思う反面、何故なんだー! と思う訳です。
 たぶん権力志向、つまり支配欲が強いのでしょう。

 あ、ヤバくなりそうなので、ジャズ語を使います。
 ここでジャズ語の翻訳機を取り出します。「秘密のアッコちゃん」のコンパクトみたいなやつです。

 ──テクマクマヤコン・テクマクマヤコン・ジャズ語に訳せ。っと。

 はい。そうです。ズジャ語では、舫蓮ほうれん女史って名前になります。
 舫蓮ほうれん先生は、蓮舫れんほう先生とは違う女性ヒトです。



 この女、ウチのヤドロクを支配する程度じゃ、飽き足らないって事ですな?
 そんな、支配欲の塊。女主人ドミナ丸出しの舫蓮ほうれん女史であった。

 すらっと格好よい美脚の上には、可愛い膝小僧がある。
 その上には、眩しくも、たまらない太ももが。
 太ももの付け根の部分は元々薄毛であった。
 ああ、舫蓮ほうれんフィギアが欲しくなる。

 パンティの中、ひらめの刺身のような小陰唇の狭間は、いつでも淫らに濡れている。
 男をやり込める度に、軽いエクスタシーを感じてしまう。そして更に濡れる。

 ──あ、この官僚、思ったより低脳! チンポも小さそう。カス野郎だわ。オマエなんかが、わたしに勝てっこないのよ!

 勝利の快感にジワッと濡らした舫蓮ほうれん女史は、左右の美脚を組みなおす。

 余談になるが、トップ当選を果たした瞬間は、大量に噴いてしまった。
 濡れそぼる太ももをカモフラージュする為に、テーブルの上の、水の入ったコップを、わざと倒した舫蓮ほうれん女史であった。


「ああ、こんな女を縛ってみたい」
 と、ロッカがつぶやく。

 さて、舫蓮ほうれんは頑張る。不景気は続いている。
 私だって日本国民のはしくれである。
 舫蓮ほうれんならずとも、権力機構のムダ金は、極力省いて欲しい。
 タバコを値上げするとか、そんな愚劣な金作りは、絶対して欲しくない。

 ここで提案したい。
 政治家の皆様は、安上がりな「スカトロ風呂」でストレス解消をしてみてはいかがでしょう?
 何もよそでウンコタレ女を調達する必要は無い。
 倦怠期を迎えている奥様がいらっしゃるでしょ?

 そうです。
 当然、うるわしの令嬢出身ですよね?
 当然、ジャグジーだって完備してますでしょ?
 ウンコするだけでイーんです。
 これは効きます。しかも、安上がり。

 あなたの邸宅です。誰にも遠慮はいりません。 
 恥じらいを取り戻した「元令嬢」は「麗しの奥様」となって蘇ります。
 あなたは、何より必要な「活力」を、取り戻す事ができるんです。
 もう、「裏金作り」なんかやめて、自前の「黄金」で満足しましょう。
 そして、明日の日本の為に奮闘努力して下さい。

 え? もうとっくにやってるって?
 そーだったんですか。小沢さんも谷垣さんも。流石ですう。あ! ジャズ語の翻訳機が、効かない!



脱線が続きました。本編に戻ります。

 つまり、政治家である加奈子は、何より必要なものを得ている。という訳なのだ。
 心身ともにリフレッシュ!
『イリノイの浣腸強盗』という曲がある。
 浣腸強盗は叫ぶ。
「お前が一番必要な事を、してやってるんだっぜ!」
「きゃー!」
 ──ブビビー・・・
 秀雄も同じ気分であった。

 さて、加奈子のアナルの中に放尿した秀雄であったのだが、生まれて初めて、女の中に射精したような気分を味わっていた。

 ──はあ! 小便したら。加奈子。スンゲ可愛く見えるなあ! 射精って、こんな感じなんかな?(違うって)

 バスタブから汚水を抜き、新しいお湯を張り、綺麗になって気分一新。ベッドへ移動する二人であった。

















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