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穴開アナーキー


 加奈子のお待ちかねの時間が始まる。
 この二人、もっとも解りやすく例えるならば、黒人巨根青年と、年上の白人セレブ女といった感じだ。

 そうだ。綺麗な白人美女の、磨き込まれた肉体を、黒人巨根男は、頓着せずに、実に無造作に〝使う〟。
 何を考えているのか全く解らない顔をして。(黒くて判らない。という意味じゃない)

 秀雄も、加奈子を「使ってやる」つもりだ。
 この男も、何を考えているのか、まったく解らない顔をしている。

 美形の加奈子は、憂いを秘めたセレブ美女だ。
 頬の線のシャープな加奈子は、薄暗がりでは白人マゾ女のように見えたりする。

 加奈子は、幼さの残った可愛こちゃんを、卒業した30歳。
 薄暗がりでは白人のように見えたりする。と書いたが、それはあくまでシルエットの事だ。

 加奈子は生粋の日本人である。
 日本の女は、いくつになってもまことに可愛い。
 顔の造作が、本当に可愛いらしい。
 この、いいとこばかりを集めたような加奈子を、思う存分「使ってやる」のだ。

 巨根は、ビンビンに充実している。
 こいつの亀頭部を、指先でつまみながら秀雄が言った。
「何処にブチ込れたいんだ? ハッキリ言わなきゃ、またケツの穴にブチ込んでやる!」

 消え入りそうな顔をして加奈子が答える。
「わたしの……アソコに……入れて……」

「ブー! アソコも、性器も、駄目だっつったろ!」
 と秀雄。

「あーん! どうしても……言わせたいのね」
 と睨み顔の加奈子。

「そだ。真面目な顔して、言ってみ」
 と笑いながら秀雄。
 赤面しながら加奈子が言う。
「あん。わたしの、お、……おま〇こに……入れて……」

「よし。も一回。この前、教えた通りに……ちゃんと、キッチリ言え!」

「え? 〝穴〟も、付けるって事?」

「これだもんね。ったく! オマエ、『私の便です』って。ったく! 何だっけ? デリカシーじゃねえし……そうだ。情緒っつった! 情緒ってもんがねえ! ……くそおんな!」

「だってえ! ……言うわ。わたしの……おま〇この……穴に……入れて下さい。あーん。もう。恥ずかしい」

「ほら。もちょっとだ。この前と同じに! ちゃんと言ってみ!」

「あーん。変態! わたしの・スケベな・・濡れ濡れのおま○こに・・あーん。最初から? あーん! もう・・わたしのスケベな・・濡れ濡れのおま○この穴に・・入れて下さい・・・馬鹿ア・・・」

「ようし。入れたら。どうなる?」

「え? それは、質問? ……入れたら……気持ちイです……」

「わははは。そっかー! 加奈子センセ、気持ちイのかア。スンゲスケベだなあ」

「馬鹿ア……」
 加奈子は耳まで真っ赤になった。

「脚広げて、自分でオマ〇コ、開いてみ」

 ベッドの上、大開脚の加奈子は、己の両手の指を使って性器を開く。

「そこじゃ駄目だ! って、もちょっと下だって、アハハハ。……まるでロッカ先生みてえだな。アハハハハ」
 と秀雄。

「ロッカ先生? 誰なの?」
 と加奈子。



 事ム所でエロ画像を見る時、『おまんかい』の場面になると、ロッカは必ず叫び出した。

「あ! 馬鹿野郎! ──
 そこじゃない!
 もちょっと下だ!
 膣口の脇んとこだ!
 穴の脇を引っ張るんだよ。
 せっかく開いても、これじゃ膣口、閉じたまんまじゃないか。
 くそっ! ほとんど、コレだもんね。
 穴だよ。穴開け! 開けポンキッキってんだ。馬鹿者め!
 これじゃ無修正の意味ないんだよ!
 コイツ、ワカッテナイなあ!
 おっぴらいた膣穴を、剥き出しにしてやってこその『おまんかい』だっちゅーの!
 こゆ事じゃ、イカンナー!
 このボケ! こんな若造ばっかじゃ、……なあ秀雄くん。
 日本の将来は、かなり暗いぞ!」

 ロッカの説によると『オマンかい』は、ぽっかりと開いた膣穴にこそ、意味があるのだと言う。

「あのな、小陰唇を開いて見せる。──
 すると、当然、
 クリトリスと尿道口。
 膣前庭と、閉じている膣口が見える。
 これは、あくまで展開図みたいなモンだ!
 真の『オマンかい』は、穴をおっぴらいて見せなきゃ駄目なんだ!」

「おいロッカ。──
 そもそも『オマンかい』って言葉だって、オマエの造語だろ? 
 何が、真の『オマン開』だ!
 あんまり笑わせんなよ」
 と樺山かばやまがちゃちゃを入れた。

「樺山、オマエ、顔と一緒で、感性の鈍い男だねえ。この場合、穴は虚空。つまり、異世界への入り口であると同時に、〝煩悩の根源〟なんだ。……な。ワカルカ? 〝煩悩の根源〟を剥き出しにしてやって、じっと見つめる! 言わば、この不条理そのものである穴を、おっぴらいたまんまの女の美形を見る時……その美形は更に……あ! ……カバ公……ちゃんと聞け! 逃げるな!」




 ──ふふふ。やっぱロッカ先生が、1番ドスケベだな。
 ──丸山加奈子とヤッテルなんて知ったら、きっと腰抜かすぜ。
 ──イヨーシ! ロッカ先生、見てろよ! アンタのぶんも愉しんでやるぜ。

(うん。だいぶ、高度な展開になってきたな)
 と参照太夫。


 秀雄は命令する。
「もちょっと下。穴ポコ開くんだ!」

「こう?」
 ちょうど膣口の脇を引っ張られた結果、バックリと、たまらない膣穴が出現した。

「よーし。いーぞ。そのままでいろ! 加奈子、何か喋れ!」

「喋れって……こんなの嫌! ……恥ずかしい……」

「アハハハ。〝穴あき女〟じゃ恥ずかしいか? もっと何か喋れ!」
 と言いながら、秀雄はテレビのスイッチを入れた。
 ニュースをやっていて、国会中継の舫蓮ホウレンが映っている。

「あ、舫蓮ホウレンさん。頑張ってるわねえ」
 と膣口を、おっぴらいたままの加奈子が言う。

「そか。加奈子、オマエも国会議員だもんな。舫蓮ホウレンって眠主党みんしゅとうだろ? 爺民党じじみんとうのオマエの、敵なんだろ?」

「ううん。わたしにとっては、あのひとの存在ってのは、まだまだ、憧れ以外のなにものでもないわね」
 喋る度に、剥き出しの膣穴が変形する。

 膣口は、形態的に次の三種類に分類される。
 まず、膣前庭と蟻の門渡とわたりの間に、だしぬけにポッカリと開く、「落とし穴」のような形体の穴である。
 こちらの特徴といえば、穴そのものに、縁取りが無い事だ。

 もう一つは、穴にクッキリと、丸い「縁取り」が付いたタイプである。
 これは、此処が膣の穴でございます。といった表情をしていて、縁取りの形体故に、特大張り方なんか、ちゃんと入るかなあ? と思わず心配してしまう。
 そうそう。高級オナグッズに付いている、シリコンの輪っかのような形体だ。
 いかにも膣口の締まり抜群って感じ。

 更にもう一つは、クッキリ「縁取り」とも、ポッカリ「落とし穴」とも違っていて、膣口の周辺のプックラと膨らむ肉が、たまらないやつである。
 このプックラ肉の形態は千差万別である。

 加奈子の穴は「落とし穴」タイプであったが、おっぴらいた膣口が、水ようかんの切り口のように、そりゃもう、みずみずしくて、たまらない眺めだ。
 こいつが、間断なく、ピクピクと動いている。

「おっ! たまんねえ眺めだ。なるほど。煩悩の根源って感じが、……なんとなく……」
 膣穴の中にローションをたっぷり、垂らし込んでやる。

「あん……冷たい……」

 挿入への期待に加奈子の小鼻が膨らんでいる。

「イヨーシ! スケさんもカクさんも……」
 秀雄はぬぷぬぷと挿入した。
 加奈子の膣口の淵から、ぶちゅぶちゅとローションが溢れ出る。

「ふっ……ふわー! す、凄い!」

「オラオラオラー!」
 強烈なコイタス。

 加奈子の首がガクンとのけ反った。
 そして艶やかな四肢を、ぴーんと突っ張らした。
「ふわわわわ……あっく……イクウー! イッちゃうー! ……」
 加奈子は一気に昇り詰めた。
 アクメである。



コイタスをペースダウンさせながら秀雄が言う。

「オイ。早いな。もーイッたのか。ホント我が儘なセンセだ」

「はん、だってえ……秀雄、凄いんだもん。変な事、いっぱいされたし……」

「変な事される方が、いっぱい感じるって事だ。オマエ、変な事、好きだろ?」

「嫌」

「嫌じゃねーだろ! ちゃんと答えろ」

「・・・好き・・あんんん・・意地悪・・・」

 ゆっくりとしたコイタスの動きに合わして、加奈子も腰を振り始めている。
「加奈子も腰を振る」と、書くのは簡単だが、正常位のM字開脚の加奈子は、かなり複雑な動きをする。
 まあ、女は皆、この動きをするのだが、男の目線で見る時、ロボットにプログラムしようにも、シュミレーションが困難な感じの動きなのだ。
 突っ込む動きより、受け入れる動きの方が、ずっと複雑だ。
 だからこそ嫌らしい。

「あん・あん・あん・また・あん・また・イキそ・」
 加奈子の目が虚ろになった。
 秀雄はビタリと動きを止めた。

「あん・あん・あ・あ・・秀雄・・動いて・・あ・・あ・・」
 それでも加奈子の腰の動きは、ますます性急になった。
 まったく。たまらない腰振り。

「あん・・あん・・じっとしてちゃ嫌・・あん・あん・・あん・・」
 静止したままの秀雄は、あきれた顔をしている。
 そして、加奈子の熱演を、じっと見ている。

「ああああ・・秀雄・・秀雄・・意地悪! ああああ・・イ・・イクー!・・」
 それはもう見事なブリッジを繰り広げた。



















 
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