×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「縛り台」の準備
通常、ラブホテルで一番困るのが、当たり前な話なのだが、縛りつける場所、つまり「縛り台」(拘束台)がない事だ。
ひと昔前のラブホのなかには二間続きになっていて、部屋と部屋の間に鴨居が掛かっているタイプの物もあった。
これなどは、SMにうってつけであったのは言うまでもない。
最近はワンルームタイプの物が多く、少々値段が高くて広い間取りの場合でも、鴨居なんて到底望めないのが現実である。
そこで、吊り立ち姿での緊縛が困難ならば、せめてベッドに縛りつける事を可能たらしめようではないか。
足付きべっドの場合や、ベッドヘッドが柱状、或いは格子状などの場合は、そこに縛り付ければいい訳だが、都合の良い部屋などなかなか望むべくもない。
そんな取り付く島もない部屋の場合は、ベッドマットの下に荷造り用のビニール紐を、漢字の(井)の字の形にして通しておくのだ。
始めから、(井)の字の形に結んだ紐を用意しておくと、なお簡単である。
紐はマットからあらかじめ三十センチ程、はみ出すくらいの長さにしておく。
ベッドマットをめくり上げ、紐をすのこ板にガムテープで数ヶ所止めて、マットを元に戻す。
これで、マットの重さも手伝って、紐は動かなくなる。
(井)の字の方向に、上下左右2本づつ、都合8本の紐がはみ出した訳だ。
そして、はみ出した紐の端は、輪っかにしておくのだ。
この輪っかに、美那子を縛った縄をくくり付け、固定する事が出来る。
これで「縛り台」の出来上がりである。
両腕を束ねて、人の字形に縛りつける事も出来るし、大の字に縛りつける事も出来る。
マングリ返しのまま固定する事だって出来るのだ。
大変な労力だと感じるだろうが、
──固定したくても、縛りつける所が無いばかりに、途方に暮れる。
などという事がなくなるのだ。
「縛り台」は慣れれば安外楽に、素早く取り付けられるようになる。
しかも真横から、強く引っ張れば簡単に外せるので、帰る際には抜き取って、ゴミ箱に棄てていけばよい。
スムーズなプレイの進行の為にも、大いなる悦楽の為にも、これは私にとって絶対に必要な仕掛けなのだ。
これを思い付いた当初は、我ながら照れくさくもあり、とりあえず着衣のまま、後ろ手縛りにした美那子に、目隠しをしておいて、
「隠しカメラはないか?」
とか
「虫が出た」
などと言いながら、じたばたとセッティングをしたものである。
これで下準備は完了だ。
PR