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美那子のからだ
美那子はおとなしい女だ。
あまり、あしゃべりはしない。
だから、普段は、何を考えているのか、解りにくい女である。
もしかして、何も考えてないのかもしれない。
ともあれ、美那子と私の関係は5年目を迎えている。
美那子は大きな目をした、小顔の痩せ形美人だ。
誰が見ても、何処から見ても、天真爛漫で、育ちの良さそうな、清楚で可愛い女である。
だが、その表情の加減によっては、妙に男好きのする顔になるのだ。
つまり、そそられる顔になる。
男は誰でも、一発お願いしたくなる顔。
エロ可愛い顔といった方が、解りやすいだろう。
そんな顔を見ていると、やはり、肉体が気にかかる。
ウエストのくびれもたまらない、贅肉のないフラットなからだの美那子は、縦長のへそを持つ。
そう。スレンダーには違いないのだが、骨太で棒のような身体ではない。
しなやかで優しげなからだなのだ。
尻から太ももにかけての、ややむっちりとした筋肉は、贅肉を最小限に押さえ込み、まるで、性的優越性を誇示しているかのようだ。
ふくらはぎから細い足首までは、すんなりと、そのくせキュッと緊張を忘れない。
腹部から太ももにかけての、あくまでなめらかなスロープが、怪しいコントラストを造り出す。
そして程よい大きさの洋梨形の乳房は、ツンと上を向き、美那子特有の、桃色のゼリービンズのような、つるんとした乳首がてっぺんを飾る。
張りのあるからだでありながら、憎らしいほど柔らかく、私の指はどこまでも食い込んでゆく。
私が有頂天になったのも、無理からぬ事ではなかろうか。
何故なら、美那子のからだの美しさや肌のきめ細かさは当然、一目瞭然なのだが、その乳首や性器の初々しい形の良さや、色の淡い美しさは、想定外の事だったからだ。
通常、私の年齢の男は誰でも、過度の期待は持たぬように心がけている。
乳首や小陰唇が多少ドドメチックでも、
──仕方が無い。こいつは美人だからな。
──モテるのは当たり前だ。
──感度が良いからな。男は皆、揉みまくって、しゃぶりまくったに違いない。
──淫水焼け(懐かしい言葉ですな)になってあたりまえだ。
と心の準備は万端なのだ。
三十歳になったばかりの、しかも美形の美那子の男性経験は、さぞかし豊富な筈で、その経験は必ずや肉体に反映されているに違いない。
こう考えるのが当たり前だ。
それ故、これ程可憐なパーツを有する肉体の女だとは、思ってもみなかったのだ。
ミッション系の女子短大を卒業した
女性ホルモンが強い家系とでもいうべきだろうか?
二人の姉もしっとりとした、いい女である。
二人共、それなりの男に嫁ぎ、それなりに子を成し、それなりに幸福そうだ。
と美那子は言う。
美那子の場合、勿論、恋人はいた。
美那子自身は、結婚を考えていたようなのだが、何故だかその男は去って行った。
その後も父親の家で、いわゆる箱入り状態で暮らしてきた事にもよるのだろうが、以来、男性との交際はほとんど無かったようなのだ。
おそらく、その男との別れが、美那子をことさら臆病にしたに違いない。
こんなにいい女なのに、「カレシいない暦」を刻んでゆく美那子。
だが、ケロリンと明るい彼女を見ていると、実際には、不特定多数の男にモテまくって、遊びまくっている感じがしないでもない。
──いったいどっちなんだ?
──次のカレシはいつ出来るのだろう?
私の心は千路に乱れた。
余計なお世話である事は百も承知なのだが。
そしてある日、奸計を周到にめぐらし、私は、ついに実行に移したのだ。
ああ、あの日、踏み出してしまった事こそ、恥多き我が人生、最良の決断であった。
結果は「大当りの女」であった。
今風に言うなら超ラッキーである。
5年前にしたって私は四十路の男だ。もう、けっして若くはない。
それが、こんなに素敵な女と関係を持ったのだ。
私は天にも昇る気持ちになった。
だが、欲張りな話ではあるが、関係を持っただけで満足する私ではなかった。
私の望みは、この素晴らしい女、美那子を、調教して「セックス奴隷」にする事だったのだ。
──さあ、私の美那子。ケロリンとしていられるのも、今のうちだ。官能の嵐の中で、随喜の涙を流す淫乱極まりない女にしてやる! ふっふっふっふっふ。
男は、美女に対しては殊更、屈折した妄想を抱くという。
それは、美女を独占したいが為の、本能的なものだという。
私は怪しい興奮に、胸苦しささえおぼえた。
私は元来、変態であった。
だから、とてつもない宝物は、類い稀なるいけにえであったのだ。
勿論、私の信望する「SMの神様」に対しての、「捧げもの」として。
ちょっと、おおげさになってしまった。
しかし、何だか、「変態」と「悪魔教」って、似たような感じがする。
エロイナ・エッサム・エロイヨ・エッサム・・・ちょっと違うか。
さて、美那子はパイパンではないのだが、かなりの薄毛であり、正面から見ると、消え入りそうな風情の恥毛越しに、性器がありありと透けて見えるのだ。
この事を美那子は恥ずかしがっていた。
そんな美那子を、SMの世界に誘い込む事こそが、私の生き甲斐となった。
『現在、美那子は完全に私の奴隷となり、檻の中で首輪を繋がれ、私の帰りを待ちわびている』
鳴呼、このように書けたら、どんなに幸せな事であろうか。
もちろんこれは、私の叶わぬ夢であり、願望なのだ。
実は私は妻帯者で、現在は五十歳も過ぎている。
しがないサラリーマンである。
当然、美那子とは不倫関係であり、逢うのはせいぜい月に4回か5回。
秘密の屋敷がある訳じゃなし。
小さなプライベートマンションさえ持ってない。
甲斐性無しの駄目オヤジなのだ。
だから、逢うのはいつもラブホテルである。
泊まる事さえ滅多に出来ない小心な、臆病者のラブホテルでの「御休憩セックスライフ」なのだ。
だが、そんな私でも、SMに対する憧憬と渇望は尽きる事がない。
そこで私なりに美那子を相手に、この5年間、
庶民のSMプレイを追求し、
実践してきた処の、
そう。
「ラブホ流簡易SM」とでも言わしてもらおうか。
この事を書いてみたいと思った次第だ。
マングリ返しのまま排便させるとか、
敷物の上での放尿プレイとか、
やってみたいけれど出来ない事は多々あるが、
何事も、創意工夫で頑張っている、五十代助平オヤジのラブホプレイなのである。
それでは、それなりに充実している私、
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